大型連休を利用して関西に帰省してきました。
その時の小話を、今週からちょこちょここのブログで更新したいと思います。
(予定では第三弾くらいまで引っ張るつもりです。)
まず第一弾は「フジの花」について。
平地では、フジの花はピークを過ぎつつありましたがちょっと山沿いを走ると近畿では今が真っ盛り!
そこでフジについて調べてみたところ、なんとルーツは大阪にありました!
別名はノダフジといって、発祥の地はなんと大阪市福島区の“野田”駅周辺。
“ノダ”フジの名前の由来もここにあり、鎌倉時代初期には、すでに現在の福島区付近に繁茂していたようです。
(写真では分かりづらいですが、駅前には立派な藤棚が。)
では、なぜ大阪がルーツなのか!?
本来、山の木であるフジが、海岸近くに自生し、近世まで生きながらえたのには、数々の偶然と幸運に恵まれた背景がありました。
もともと大阪市の大部分は海の底。
そこに土砂が堆積し、「浪速の八十島」と呼ばれる島が次々と出現。
そこへある時、何本かのフジの木が土砂と共に流れ着き、たまたま日当たりのよい入り江周辺で成長。数百年に渡り、この付近一帯にフジが繁茂した結果、江戸時代には「野田の藤」は「吉野の桜」「高雄の紅葉」とともに三大名所と言われ、全国にその名が知られるようになったというわけなんです。
のだふじの会HPより一部抜粋http://www.nodafuji.com/
そんなこんなで、阪神電車・野田駅周辺はいたるところがフジだらけ!
春日神社の記念碑に始まり、商店街も区の花も全部フジ・フジ・フジ!!!!!
(これは偶然…?)
ちなみに、野田駅周辺は、かの有名な松下幸之助の創業の地でもあり、記念碑の上にももちろん藤棚がありました。
なかなかのディープタウンではありますが、みなさまもぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
(写真はウェザーマップの小林気象予報士と)