いま、東京・立川にある昭和記念公園では、
瀬戸豊彦さんによる「東京で見たすごい雲展」が開催されています。 

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1993年9月9日 東大和市 狭山池 台風後のすじ雲夕焼け 

        

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2002年7月14日 昭島市 鯨のようなレンズ雲 

        

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2004年8月4日 立川市 昭和記念公園 綿菓子のような積雲

         

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2011年9月6日 都心にて スカイツリー上空の積乱雲の列

瀬戸さんが雲を撮るようになって約20年。
もともと民放の報道カメラマンを長く務めた方で、撮影風景に雲を入れると映えることから、雲を狙って撮っていたことがきっかけで、雲の魅力に取り付かれていったそうです。


写真を撮るようになってからは気象も徹底的に勉強して、雷雨や集中豪雨の前に表れる印象的な雲も予測できるようになりましたが(おそらくこの辺は気象予報士より瀬戸さんの方がはるかに詳しいと思います)、それでも良い写真は1年に6回位しか撮れないんだそう。
また、近くに落雷したことも2度ほどあったとか。 
そもそも個々の積乱雲の寿命は長くても1時間程度。
積乱雲をベストポジションで撮影するには、ピンポイントで積乱雲の発生場所を予測しないといけませんから、なかなか熟練の気象予報士でも難しい話だと思います。
レーダーを見ながら積乱雲を追いかけたり先回りしたりしているそうで、撮影に苦労を重ねている様子が目に浮かびます。  

さて、「きれいな雲よりすごいと言われる雲を撮りたい」という積乱雲好きの瀬戸さんにとっては、
きょうは撮影するにはチャンスの空が広がりそうです。  
というのも、きょうは、台風3号の置き土産である湿った空気と、上空に流れこむ寒気の影響で、広く大気の状態が不安定に。
"すごい雲"があちこちで発生するおそれがあります。
特にダイレクトに湿った空気が入る関東地方を中心に、そのポテンシャルが高めです。
関東地方では、夜中~朝にかけて(正直、時間を特定するのは難しい状態で、この後も予想が変わる可能性はありますが)、激しい雷雨や突風、またひょうが降るおそれもあります。
空模様の変化にお気をつけください。

最後に、私も瀬戸さんと同じ場所から雲を撮ってみましたが、違いは歴然。
言うまでもありませんが、1枚目が瀬戸さん撮影の写真、2枚目が私です。
やはり雲の写真を撮るのは難しいんですね。
まぁそれ以前に私の感性に問題があるような気もしますが…

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