きのうから蒸し暑さが戻った日本列島。
そんな暑さにひとときの涼を与えようとしてくれているのか、涼しげなハスの花があちこちで花を開かせています。
ハスと言えば
・花托が“蜂の巣”に似ていることから“ハス”と名付けられた
(花托:花びら・雄しべ・雌しべなどを支えるための、花の台座部分。)
・早朝に大きな花を咲かせ、昼を過ぎるとすぐに閉じる
(この写真も夕方に撮影したものです)
・↑この花の開閉を3回繰り返し、4回目に開いた後は閉じることなく散っていく
つまりハスの花の命はたったの4日!
などなどは有名な話かと思います。
が、さらに調べてみると、ハスはこんなすごい一面も併せ持っていることがわかりました!
それは“ハスの葉”にありました。
見てください、この見事なまでの撥水力!!!!!
まったく水になじます、今にもこぼれてしまいそうです。
でもなんでハスの葉はこんなにも水を弾くのか?
William Thielicke (CC 表示-継承 3.0)
ポイントはハスの葉の表面にある非常に小さな凸凹にありました。
その小ささ、なんと数ミクロンという世界。(※1ミクロン=1ミリの1/1000)
さらにそのデコボコの表面には小さな突起がついているために、表面張力が働く、というわけでハスの葉は雨に濡れることも、泥で汚れることもないんです。
この効果を“ロータス効果”なんて言ったりもしますが
この構造を参考にしたコーティング技術の研究が進められていて
オリンピックの競泳水着をはじめ、家の外壁や便器、自動車のサイドミラーなどにはすでに応用されているようです。
今後、このロータス効果の研究がさらに進めば、
雨が降っても窓に水玉がつかない、ワイパーのいらない自動車なんかも出てくるかもしれませんね。
さて、今、一部では、台風12号の影響で、ロータス効果なんてかき消してしまうほどの強い雨が降っています。
今回の台風12号の特徴は
・台風の東側で(しかも中心から離れた所で)雨が強く降っているということ
・動きが遅いため同じような場所で雨が長引くこと
が挙げられるかと思います。
あす夕方にまで降る雨の量は多い所で
沖縄地方 300ミリ
九州南部 200ミリ
奄美地方、九州北部地方 180ミリ
沖縄地方では土曜日まで
九州南部では日曜日まで
雨が続くため雨の量はさらに増えそうです。
特にあすにかけて、九州南部や沖縄・奄美では、1時間に60~70ミリの非常に激しい雨の降り方となる時間もあるでしょう。
また大雨はもちろんですが、高波や強風にも気が抜けそうにありません。
一方で、台風11号はまだ日本からは遠く
今後の進路もなかなか定まっていませんが
来週にかけて当面はこの台風に振り回される日々が続くことは間違いなさそうです。