きのう、気象庁は【8月の不順な天候について】、「異常気象分析検討会」を開きました。 


 ※異常気象分析検討会とは・・・
社会経済に大きな影響を与える異常気象が発生した場合に、大学や研究機関など専門家の協力を得て
異常気象に関する最新の科学的知見に基づく分析検討を行い、その発生要因等に関する見解を迅速に発表することを目的としたもの。

分析検討の対象となるのは、
・大気の大循環の異常が原因である現象
・比較的長期間(2週間程度)持続している現象
です。 


  そしてこの異常気象検討会、振り返れば、去年も、そして一昨年も、夏の終わりに開かれていました。
(ちなみに去年は【日本の極端な天候について】。
一昨年は【8月下旬~9月中旬の北日本と東日本の高温について】でした。) 

そもそも異常気象ってなんでしょうか。   

異常気象とは、一般に、過去に経験した現象から大きく外れた現象で、人が一生の間にまれにしか経験しない現象を言います。大雨や強風等の激しい数時間の現象から数か月も続く干ばつ、極端な冷夏・暖冬なども含まれます。また、気象災害も異常気象に含む場合があります。気象庁では、気温や降水量などの異常を判断する場合、原則として「ある場所(地域)・ある時期(週、月、季節)において30年間に1回以下の頻度で発生する現象を異常気象としています。

気象庁HPより


異常気象はめったに起こらない印象を受けますが、毎年どこかしらで発生しています。  

 と、ここまで前置きが長くなりましたが、きのうの検討会の概要について記録としてまとめておこうと思います。

・8月は西日本を中心に記録的な多雨・日照不足だった
・「平成26年8月豪雨」(7月30日~8月26日にかけて各地で大雨が発生)

原因は
「南から暖かく湿った空気の流れ込みが続いたこと」
ではなぜ湿った空気が流れ込み続けたのか。
(1)南に偏った状態で大きく蛇行していたため
(2)台風12号と11号が北上したため

イメージ 1

偏西風が蛇行したのは
太平洋東部やインド洋東部で海面水温が高かったことなどが引き金となり
アジアモンスーンの活動が不活発になったことが原因と考えられています。       

そして異常気象となった夏の影響をひきずって
今後2週間程度、東日本・西日本では太平洋側を中心にくもりや雨の日が多い予想に・・・。
実質的には8月に一度も発生していない台風の反動も気になるところ。  
これまで1年に3回も異常気象検討会が開かれた年もありますが、今年の検討会はこれが最後であることを願うばかりです。 

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