全国的に大雨となり、風も強まるでしょう。
土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫のおそれがあります。

全国の天気

西日本の雨はお昼頃まで。
お昼頃からは今度は東~北日本が雨のピークに。
北日本では暴風も吹き、荒れた天気になりそうです。
夜になると雨の降り方は弱まる予想です。
気温はきのうより低く、5度以上低くなる所もありそうです。

天気図

日本海の低気圧が発達しながら東へ。
3時に992hPaだったのが今夜には980hPaまで発達する予想に。
一方で高気圧は相変わらずゆっくり。

風は気圧の高い所から低い所に向かって吹くもの。
山は急斜面ほど勢いよく物が転がるように、風も気圧の高低差が大きいほど強く吹きます。
今夜にかけて高気圧と低気圧の高低差がどんどん開いていきますから、その分だけ風も強く吹くことになります。
特に気圧差が大きい北日本で暴風に警戒が必要です。

また掃除機の役目をする低気圧が発達する、ということは、その分、吸う力も増すということ。
雨雲のエネルギー源である非常に湿った空気を北日本まで吸い上げて、北日本でも大雨をもたらします。

そしてちょっと心配なのが台風3号の動向です。
あすには低気圧に変わる予想ですが、その低気圧が前線と一体化し、沖縄付近へ進む予想に。
台風の持つ湿ったエネルギーの力はたとえ低気圧に姿を変えたとしても脅威であることには変わりないので、あすの沖縄の雨の降り方は心配です。

天気のポイント

北海道は記録的な大雨のおそれ

予想雨量は、東海の次に多いのが北海道になっています。
雨量の多い少ないというのは単純に数字だけで比較できません。
その地域にとって耐えられる雨量なのかがとても大事です。
もともと北海道は雨がそれほど多くない地域なので、東海の180ミリよりも重い意味を持ちます。

予想雨量を6月一か月間に降る雨の量(平年)と比較した図です。
北海道ではたった1日で6月の1.5倍以上降る所もありそうです。
こういった地域ではより一層、大雨による災害に警戒が必要です。

暴風にも警戒を

北日本の予想最大瞬間風速は35mと台風並みの暴風が吹き荒れそうです。
東日本でも交通機関が乱れるレベルの風が吹くおそれがあります。
気象情報に加えて、交通情報にもお気を付けください。

週間予報

あす沖縄周辺では、台風から変わる低気圧の影響で、大雨のおそれがあります。
そのほかの各地は、土日は晴れ間もありますが、雲が広がりやすいでしょう。
来週も晴れ間の出る日が多く、暑さが続くことになりそうです。

東京雲観測

東京の空をタイムラプスで24時間撮影しています。


福岡 良子(ふくおか りょうこ)