きょうは鳥の話題。
春を告げる鳥とも呼ばれる“ウグイス”についてです。
おとといは盛岡でウグイスの初鳴きが観測されるなど、ウグイス前線はサクラ前線より一足早く北上中で、すでに東北に春の訪れを知らせてくれています。
ではここで皆さんに質問。
下の写真、一体どちらがウグイスでしょう???
①
②
(撮影:高橋和也気象予報士)
まさしく②のような鮮やかな黄緑色を連想する方が多いのではないでしょうか。
うぐいす餅やうぐいす豆も鮮やかな黄緑色だし、少なくとも私は間違いなく②だと思っていました。
でも正解は①。
②はメジロなんです。
そこでウグイス色を辞書で調べてみると…
鶯の羽に似た暗い灰黄緑色。(大辞林 第三版より)
暗い灰黄緑色…?
私達が思い描いていたウグイス色は、どうやらメジロ色だったよう。
ではなぜここまで認識にズレがあるのか。
諸説ありますが、最も有力な説は「勘違い」です。
「ホーホケキョ」という春を告げる鳴き声に似合うのは、美しい体色をもつメジロだった。
そのために、メジロをウグイスだと勘違いしたというのです。
また、同じタイミングで同じような場所にいるのも誤解を招いた原因のよう。
上記のメジロの写真を撮影した高橋気象予報士曰く、「ウグイスは、鳴き声はするのに色が地味なために姿を見つけられず、非常に撮影が難しい」とのこと。
確かに、「ホーホケキョ」と聞こえて見上げるとそこにメジロがいたら、その鳴き声の主をメジロと勘違いしてしまうのは致し方ないことかと思われます。
ということは、取り合わせが良いことを例えた「梅に鶯」ということわざも、本当は「梅に目白」だったということでしょうか?
ちなみにちょっと話はそれますが、ウグイスの糞は、美白やシミ・小じわなど美肌効果抜群だそうですよ!(ただしニオイは覚悟してください)