先週のブログで、東京では前回ほどの大雪にならない、とお伝えしましたが
東京でも先々週と同じく積雪は27センチに達してしまいました。
ご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ございませんでした。


後学と自戒のためにしっかり振り返っておきたいと思います。

低気圧のコース自体はほぼ予想通り。問題は地上付近の気温でした。

当初のシナリオでは低気圧が近付く前に雪が降り、
低気圧が近付く夜遅くには暖気が入り雨に変わるという予想でした。


が、蓋を開けてみると気温が上がるどころか、むしろ雪とともに下降。

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関東平野に溜まりやすい滞留冷気を、南岸低気圧が引きずりおろす、
という最悪のパターンとなりました。
14日21時の天気図にも冷たい空気が溜まっていたことを表すかのように等圧線がへこんでいます(黄色で印をつけた部分)。 
さらには低気圧の接近とともに降水量も増え、最大で1時間に8センチも雪が増えてしまいました。 

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ただ、実況監視をしていて不安だったのは横浜の雪の増え方でした。
14日、東京は降り始めはべた雪で、降っても降ってもなかなか積もらない一方で
横浜の積雪はハイスピードで増えていたのです。

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これだけを頼りに記録的な大雪になる可能性を叫ぶのは心もとないものがありますが
それでももう少し早い段階で警戒を呼びかけることはできたのでは、と今なら思います。

なにより伝える側である私自身がもっともっと最悪のパターンをしっかり伝えなければいけない、
ということを改めて痛感した忘れもしない大雪となりました。

そして、今回の大雪の関心はどうしても関東甲信地方に向けられがちですが
震災被災地にも大きな影響が出ているようです。

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宮城県丸森町筆甫地区にある酪農家さんの牛舎の屋根が潰れたと、知人が知らせてくれました。
根雪と合わせて1.5メートルほどの重い雪が屋根にのしかかっていたとのこと。
震災以降、困難が続き、心が折れそうになりながらも安全で美味しい牛乳を生産することに日夜取り組まれている真面目な酪農家さんだそうです。
廃業するかどうか、今後相談していくということです。

 まだまだ、大雪の影響は続きそうです。

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