今回はずっとこのブログで紹介したかった話題をお伝えしたいと思います!
それはこちら。
今年で19回目を迎える、北海道トマムの冬の風物詩・アイスビレッジです。
2001年に-35.8℃を記録した占冠村に位置するトマムリゾート。そこには全国一寒いリゾート地、アイスビレッジがあります。
厳寒多雪地帯の特性を活かし、全てが雪と氷でできていて直径約15mのアイスドームで作られた氷のレストランやバー、実際に結婚式を挙げられる氷の教会など観光客が楽しめるレジャー施設となっているのです。
このアイスドームは、バルーンに何日も水をかけ続けて作るのですが今冬はなかなか気温が下がらず、4週間もかかったそうです。
営業期間は2014年1月10日~3月中旬まで(予定)。まさに冬の間だけ出現する街なのです。
氷の教会祭壇もヴァージンロードも十字架もすべてが雪と氷でできています。オープンから1ヵ月間だけ実際に挙式を挙げることができ今シーズンは52組が挙式を挙げたそうです。
氷のBARテーブルから椅子からグラスと何から何まで氷で作られています。大吟醸の一夜雫という日本酒は、-2℃・湿度90%というアイスドームと同じ環境のもと吊るされた酒袋から落ちる雫を集めて作られるそうです。
お尻が冷たくならないように、椅子の上にはエゾジカの毛皮が敷かれています。
氷のレストランこちらも全て氷でできた幻想的な店内では、チーズフォンデュや、ホットドリンクなどが楽しめます。毎年大人気で予約待ちができるそう。
また、氷のラボでは、雪の結晶を樹脂で固めてそのまま保存できる、雪の結晶キーホルダー作りを体験することもできます。
そもそも①雪氷には負のイメージがある②身近にある雪氷を利用しきれていないという課題を解決するために、星野リゾート トマム、占冠村、北海道大学大学院環境科学院の産官学が連携してアイスビレッジで楽しみながら学ぶ場(氷のラボ)を企画したんだそうです。
マイナスのものをうまくプラスの発想に切り替えた素晴らしいアイディアですよね。
こういう取り組みが今後どんどん増えていけば気象への関心を持っていただくきっかけにもつながるのでは、と思いました。