きょうは甲子園の小話です。
野球好きの方であればご存知の方も多いアレ。
甲子園名物「浜風」についてです!
「浜風」は一塁側から三塁側へ吹く南西風。
いわゆる海風です。
風は冷たいところ→暖かいところに向かって吹きますから夏の日差しで暖められた陸地に向かって海からの冷たい風が吹く。
これが「浜風」の正体です。
つまり、浜風は晴れて気温が上がるほど午後は浜風が強まります。
甲子園球場の方角的にいうと、ライトからレフト方向に吹きますから、右バッターにとっては、ホームラン風となるんですね。
きのうも浜風が吹いていました。
(8/13 撮影:増田雅昭気象予報士)
【きのうの天気図】
等圧線も込み合っておらず、もともとの風が弱い状況なので、局地風である海風が顕著に表れやすい気圧配置。
【午後3時のアメダス】
浜風が吹いています。
強い時だと10メートルぐらいの浜風が吹くのできのうは弱い(=ほぼ影響のない)浜風でした。
ただ、今年はこの浜風の弱い状態が続く可能性がでてきています。
気象庁からはこんな情報が・・・
というわけで今年の高校野球は左バッターや守備にとっては戦いやすいと言えるかもしれませんね。
ちなみに、球場によってそれぞれ特徴があるんですね!
東京ドームの屋根を支えているのは“柱”ではなく“気圧差”。
送風ファンで絶えずドーム内に空気を送り込み、ドーム内の気圧を外よりも0.3%高くすることで屋根を支えているのです。
この気圧差は、ちょうどビルの1階と9階ぐらいに相当!
出入口に回転ドアが用いられているのも、ドーム内からできるだけ空気を逃がさないようにするためなんだとか。
東京ドームでホームランが出やすいのは、東京ドーム独特の空気の流れが影響しているのでは、と言われたりもしているようです。