低気圧とか高気圧ってよく天気予報に出てくるけど、そもそもなんなん?
良い質問だね、はれおくん!
天気を理解するうえで欠かせないキーワードだよ。
小学生でもわかるように解説していくね。
ほんまかいな。頼むわ。
気圧っていうのは空気の混み具合(密度)のことなんだよ。
空気は小さな粒の集まり。
その粒たちがぎゅーっと密集してると空気は重くなるし、逆にバラバラに散らばってると軽くなるよ。
空気って目に見えへんけど、重さに違いがあるんやなぁ。
電車で想像したらわかりやすいよ!
同じ一両でも満員電車は重いけど、ガラガラの電車は軽いよね?
空気も一緒だよ。
じゃあ空気が軽いとどうなるん?
空気がどんどん上昇していくよ!
空気が上昇すると、どうなると思う?
空気は小さな粒の集まりって言うてたよな。
ってことは、その場所から空気が上昇していってもうたら…
粒の数が減るんちゃう?
その通り!
空気の粒が少なくなって、空気がうすくなる。
気圧は空気の濃さだから、空気がうすくなる=気圧が下がるってこと。
これを低気圧と言うんだよ。
空気がうすくなった所には周りから空気が集まってくる。
周りから集まってきた空気は上に向かって進む。
低気圧はこの流れを繰り返してるんだよ。
へぇ~。
低気圧って上昇気流を生み出してるんやな。
じゃあ高気圧は?
高気圧は低気圧の真逆の流れだよ。
重い空気は下に下がる。
そうすると地上付近では、空気の粒がどんどん増えて、空気が濃くなる。
つまり気圧が上がる。
これを高気圧と呼ぶんだよ。
空気は濃い方からうすい方に流れていくから、それを補うように上空から空気が下りてくる。
高気圧はこの流れを繰り返してるよ。
高気圧では下降気流が発生してる。
ほんまに低気圧と真逆の動きやな。
高気圧から流れ出た空気は、低気圧に向かって吹き込むよ。
じゃあ高気圧の隣には必ず低気圧があるってことやな。
その通り!
この高気圧から低気圧への空気の移動が風の正体だよ。
へぇ~。
風の吹く方向で高気圧と低気圧の位置がわかるってことやな。
でも実際にはコリオリの力を受けながら空気は移動してるよ。
だからまっすぐに空気が流れていくわけではないんだよ。
北半球ではコリオリの力は右向きにかかるから、高気圧からは時計回りに空気が流れ出し、低気圧には反時計回りに空気が吹き込むことになるよ。
え、全然、小学生には理解無理やで?
だよね。
コリオリの力については今度詳しく解説するね。