はれおくん
はれおくん

低気圧とか高気圧ってよく天気予報に出てくるけど、そもそもなんなん?

りょうこ
りょうこ

良い質問だね、はれおくん!
天気を理解するうえで欠かせないキーワードだよ。
小学生でもわかるように解説していくね。

はれおくん
はれおくん

ほんまかいな。頼むわ。

りょうこ
りょうこ

気圧っていうのは空気の混み具合(密度)のことなんだよ。
空気は小さな粒の集まり。
その粒たちがぎゅーっと密集してると空気は重くなるし、逆にバラバラに散らばってると軽くなるよ。

はれおくん
はれおくん

空気って目に見えへんけど、重さに違いがあるんやなぁ。

りょうこ
りょうこ

電車で想像したらわかりやすいよ!
同じ一両でも満員電車は重いけど、ガラガラの電車は軽いよね?
空気も一緒だよ。

はれおくん
はれおくん

じゃあ空気が軽いとどうなるん?

りょうこ
りょうこ

空気がどんどん上昇していくよ!

空気が上昇すると、どうなると思う?

はれおくん
はれおくん

空気は小さな粒の集まりって言うてたよな。
ってことは、その場所から空気が上昇していってもうたら…
粒の数が減るんちゃう?

りょうこ
りょうこ

その通り!
空気の粒が少なくなって、空気がうすくなる。
気圧は空気の濃さだから、空気がうすくなる=気圧が下がるってこと。
これを低気圧と言うんだよ。


空気がうすくなった所には周りから空気が集まってくる。

周りから集まってきた空気は上に向かって進む。
低気圧はこの流れを繰り返してるんだよ。

はれおくん
はれおくん

へぇ~。
低気圧って上昇気流を生み出してるんやな。
じゃあ高気圧は?

りょうこ
りょうこ

高気圧は低気圧の真逆の流れだよ。

重い空気は下に下がる。
そうすると地上付近では、空気の粒がどんどん増えて、空気が濃くなる。
つまり気圧が上がる。
これを高気圧と呼ぶんだよ。

空気は濃い方からうすい方に流れていくから、それを補うように上空から空気が下りてくる。
高気圧はこの流れを繰り返してるよ。

はれおくん
はれおくん

高気圧では下降気流が発生してる。

ほんまに低気圧と真逆の動きやな。

りょうこ
りょうこ

高気圧から流れ出た空気は、低気圧に向かって吹き込むよ。

はれおくん
はれおくん

じゃあ高気圧の隣には必ず低気圧があるってことやな。

りょうこ
りょうこ

その通り!
この高気圧から低気圧への空気の移動が風の正体だよ。

はれおくん
はれおくん

へぇ~。
風の吹く方向で高気圧と低気圧の位置がわかるってことやな。

りょうこ
りょうこ

でも実際にはコリオリの力を受けながら空気は移動してるよ。
だからまっすぐに空気が流れていくわけではないんだよ。
北半球ではコリオリの力は右向きにかかるから、高気圧からは時計回りに空気が流れ出し、低気圧には反時計回りに空気が吹き込むことになるよ。

はれおくん
はれおくん

え、全然、小学生には理解無理やで?

りょうこ
りょうこ

だよね。
コリオリの力については今度詳しく解説するね。