いくつもの条件が折り重なってできる自然の芸術作品「樹氷」。
その形からスノーモンスターとも呼ばれています。
今年の樹氷は雨や気温上昇に負けず成長を続けていて
宮城にあるすみかわスノーパークの方によると「数年に一度の出来」になっているそうです。

こちらは昨冬の樹氷。
去年私が仙台にいたとき、樹氷の取材に行かせて頂きましたが、
私の陳腐な言葉で感想を伝えたくないほどの絶景が広がっていました。
宮城に行って良かったと思えた瞬間のひとつです。

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そしてこちらは今冬の樹氷。
今年は雪が多く西風が強かった影響で、とにかく例年よりも成長が早いそうです。
2月が成長のピークですが、すでに例年の最盛期の大きさに。

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そもそも樹氷はシベリアからの季節風が日本海を越えて
朝日連峰で雪を降らせた後
さらに蔵王連峰でもう一度雪を降らせます。

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この時、蔵王連邦に生えているアオモリトドマツの木に
雪雲の中の水滴が張り付くことで樹氷が誕生。
強い西風に乗った水滴が次々に衝突し、風に向かって成長していきます。

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成長した樹氷はその形から「エビの尻尾」と呼ばれています。
実際、昨冬と今冬の樹氷見比べると、今冬の方が、このエビの尻尾が明瞭になっていますよね。

樹氷原へは、このワイルドモンスター号という雪上車に乗って行きます。

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絶景を見るには多少の苦労を伴うもの。
乗り心地の悪さはなかなかのものがありました(笑)

そして、この雪上車内でガイドさんが教えてくれた興味深いこと。
みなさん、山形蔵王と宮城蔵王の樹氷には形の違いがあるのをご存知ですか?

なんと、地元の方々は山形蔵王の樹氷を女性的で、宮城蔵王の樹氷を男性的と表現するそうなんです。

というのも、山形蔵王はダイレクトに雪がぶつかるため、雪が多め。
そのため、樹氷も少し丸みを帯びるそうです。

一方で、宮城蔵王はどちらかと言うと雪が少なく、
吹き降りる風が強いため、樹氷も少しゴツゴツしているからです。

来週4日以降やってくる寒波の影響で、またスノーモンスターはさらに成長を続けそうです。

(掲載しております写真は、仙台の知人や、すみかわスノーパークの方の許可を得て掲載しております。)

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