きょうの記事はこちらです。
今回は、いくつかのおもしろい雲が紹介された記事を翻訳しました。
長いので、何回かに分けてご紹介していきたいと思います。
りょうこの翻訳?
宇宙から見ると、地球は優雅な大気に包まれている。
地球は、水が豊富なことから「青い惑星」と呼ばれている。
また、「雲の惑星」とも呼ばれている。
地球の表面の約3分の2は、いつでも大気中に浮遊する水や氷の塊で覆われている。
雲は時に、畏敬の念を抱かせるような形で現れる。
NASAの雲科学者のヴァン・ディーデンホーフェンは、宇宙から雲を見ることの価値は、全体像にあると言う。
「例えば、衛星からの広い視野で見ると、今日、私たちに雨を降らせている雲は、実は数日前に地球の全く別の場所で形成されたシステムの一部であることがわかるかもしれません。地球の全体像や、多くのものが相互に影響し合う複雑なシステムとしての視点を得ることができます。下から見ただけでは、そのような視点は得られません」。
波に乗る
アフリカと大西洋の気団が衝突している。
この衝突は目に見えないが、衝突の結果、大気中に波の構造が生じている。
この大気の波が、波状雲を形成している。
また、アフリカから吹き出す塵は、この波に乗っているように見える。
ダストが雲の成長に影響を与えることは知られているが、今回の雲のパターンにはほとんど関係がないだろう。
波を作る
サウスジョージア島の沖合に浮かぶ氷山を撮影した。
大きな2つの氷山は、空気塊を氷の上に押し上げるほどの大きさがある。
その結果、大気中に波が生じ、波状雲が発生。
一方、左端の小さい氷山は、雲の航跡を作るだけである。
船が水面にV字型の航跡を残すように、氷山も低い雲に同じような航跡を残している。
記事からの考察
波状雲の多様性
以前も書いた波状雲。
この時は火山の噴火が波状雲の原因とみられましたが今回は「性質の違う空気のぶつかり合い」と「氷山」が原因。
調べていると、2009年に新種の波状雲が国際雲図帳に新たに記載されたことを知りました。
(※国際雲図帳:雲の分類の国際基準を示したもの)
英・雲評価学会によって新たに認定されたのは「アスペラトゥス波状雲」
アスペラトゥス(asperatus)とは「荒々しい」「荒れ狂った」といった意味。
近年発生が頻発しているが詳しい原因は分かっていないそう。
改めて波状雲は奥が深いと思いました。
それにしても一度はアスペラトゥス波状雲見てみたいなぁ…
新発見?
宇宙から見る雲の価値
「多くのものが相互に影響し合う複雑なシステムとしての視点を得る」
「きょう私たちに雨を降らせている雲は、数日前に地球の全く別の場所で形成されたシステムの一部であることがわかるかもしれない」雲科学者のヴァン・ディーデンホーフェンの言葉は深いなぁと思いました。
つい自分が見るときは、天気を予報するための材料であって、雲が地球の循環システムの一部という見方はできてなかったなぁ。
雲から地球を感じるという目線は私にとって新鮮でした。
そう思うと、今、自分の上空にある身近な雲もちょっと見え方が変わりそうです。
福岡良子(ふくおかりょうこ)